中国国務院国務委員兼秘書長を務める華建敏氏は、スイスダボスで開催された2007年世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席し挨拶を述べた。挨拶の中で、現在中国が力を入れている以下の4つの項目について語った。
(1)経済促進とより良い発展。経済の安定した成長維持に向け努力をするという基本のもと、より良い発展?急速な発展を堅持し、構造調整に力を入れ、経済成長の質と効果を向上させる。中国はすでに経済の安定した成長を維持できる条件が整っており、重要なポイントは経済成長モデルの転換に努力することである。人口13億を有する中国経済を持続的に発展させ、安定させることは、人類平和と世界発展に大きく貢献することになる。
(2)省エネルギーと汚染物質排出の削減。単位GDP当たりのエネルギー消費量を約20%に減少させる。主要汚染物排出量を10%削減する。工業固体廃棄物の総合利用率を60%まで引き上げる。森林被覆率を2005年より1.8ポイント増やす。国内に立脚し、節約を優先し、安定的?経済的?クリーンなエネルギー体系の構築を速める。循環型経済と生態環境保護の推進に力を入れる。
(3)農業、農村、農民問題を重視。中国の農村人口は総人口の半分以上を占めている。農業発展を支持し、農村経済を盛んにし、農民収入を増やすことは、現代化建設をする上で最も重要なことである。中国は2006年、全国の農業税をすべて免除した。また、中央財政の農村に関する支出を前年より14%増やした。都市と農村双方の発展を引続き堅持し、工業が農業を支援し、都市が農村を支援し、現代化農業を積極的に発展させると同時に、農村の余剰労働力を転換させるように導き、都市と農村の労働力が平等に就業できる市場環境の構築に努力する。
(4)自主革新能力の向上。中国の生産率における科学技術の貢献度は高くない。自主革新能力の向上を国家戦略とし、中長期における国家の科学と技術の発展計画綱領を制定?実施し、本来の革新能力、統合的な革新能力、技術を導入?消化?吸収する力および再革新能力を全面的に高める。国の革新的な体系建設を推進し、企業に技術革新において主体的な役割を発揮させ、科学技術の成果の生産力への転化を速める。自主革新能力の向上は知的財産権保護の強化が前提であり、知的財産権を侵害する行為は法律にもとづいて処罰する。
中国国務院国務委員兼秘書長を務める華建敏氏は、スイス?ダボスで開催された2007年世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席し、次のように発言した。
中国が平和的発展の道を堅持することは、中国政府と中国国民の厳粛な選択?承諾である。中華民族は昔から和をもって貴び、互いに仲良くするという思想を伝えてきた。中国人民は平和な国際環境をとても必要とし大事にしている。中国の発展はいかなる国に対しても脅威ではなく、世界により一層の発展のチャンスと大きな市場をもたらすことができる。平和的発展の道は、中国人民の根本利益に符合し、人類社会の発展と進歩の客観的な法則にも合致している。
中国は経済のグローバル化という発展傾向に順応し、各国との互恵関係?利益の共有と共同発展の実現に努力してきた。自国の力と改革革新による発展実現に向けて努力し、積極的に学び、他国の発展の経験を参考にし、国家間の相互協力と共同繁栄の促進を強めることで、貴重な発展のチャンスを獲得してきた。これと同時に、中国の発展はその他の国々に大きなビジネスチャンスを提供している。1990~2005年の間、中国の外資系企業の利益は2800億ドル以上に達している。2006年、中国の輸入額は8千億ドル近くになり、2010年には1兆ドルを上まわる見込みだ。
中国は国際システムの参加者、擁護者、建設者として、多国間貿易関係の発展と地域経済の協力を積極的に推進する。国連憲章の主旨と原則を守り、国連および安全保障理事会の権威と役割を堅持し、国際平和維持活動と国際救援に積極的に参加し、国際問題において責任ある建設的な役割を担う。同時に、国際的な経済貿易協力へのさらに広範囲、多分野、高レベルな参加を堅持する。中国は2001年12月に世界貿易機関(WTO)に加盟して以来、平均関税水準を2001年の15.3%から2007年には9.8%に引き下げ、サービス貿易分野の開放範囲は、先進国の平均水準に近づいている。中国はまた、▽WTOの多角的貿易交渉(ドーハ?ラウンド)を積極的に推進し、貿易摩擦問題を適切に処理する▽各国とのエネルギー対話と協力を実施、世界エネルギー市場の安定をともに維持していく▽関係国や地域との自由貿易区建設を速める――など、多くの取り組みを行ってきた。気候変動の分野においては、すでに「国連気候変動枠組条約」と「京都議定書」に参加し、貢献している。
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